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やまと薬膳 中島ふみえさんの連載コラム

【美味しく、楽しく、美しい「ほんもの」の食を。】

#2 ほんものの食



こんにちは。
今年は経験したことのないような厳しい暑さの夏となりましたが、ようやく秋の気配を感じるようになりました。

食欲の秋。
これからは、夏のみずみずしいお野菜にかわって、滋養深い秋のお野菜が美味しい季節になりますね。
 
食養の仕事をしていると、お子様の誕生をきっかけに食べものに気をつけるようになったという方がとても多いことに気づかされます。

私もかつてその一人でした。
母方の祖母、母、そして妹、皆、女性特有の不調を抱えていましたので、授かった娘も同じ体質になるのではないかと不安になりました。

女性が社会で活躍し、自分の選択肢で生きることができるこの時代、自分も元気でいたい。
そして、娘にも人生を楽しんでもらいたい。

毎月、痛みに苦しんだりするのはできれば避けてあげたい。
そんな思いでまずは家での食事を変えていきました。




まず、心がけたのは何を食べるにせよ、自然に近い、ほんものの食です。

毎日使うお醤油、お味噌、お塩、油、などなるべく自然につくられたものに変え、お出汁は昆布の水出しにしました。

調味料本来の旨みや発酵から生まれる複雑な風味で、シンプルな味付けでも十分美味しいのです。化学調味料や添加物は自然と摂らないようになっていきました。





食材にも自然栽培、オーガニック、減農薬など自然に近いかたちのものがあることを知りました。

娘が生まれた当時はオーガニックのお野菜もなかなか手に入らず、宅配で野菜を頼んでいましたが、自然に育てられた野菜は生命力が強く、冷蔵庫の隅に忘れられても元気。

そんな野菜は体にもエネルギーを与えてくれたようです。





 

 とはいえ、すべてを完璧に拘っていたというわけではありません。

会社員だった私は、ランチはレストランで食べたり、デパ地下のお弁当も食べていました。友人との外食ももちろん楽しみました。

こだわりすぎて窮屈になり、ストレスにならない程度にほんものの食を心がけ、1年ほどたつと少しずつ体に変化がおとずれてきたのです。
 

次回は、体に起こった変化についてお話しします。
 
冷たい風が入ってくる秋は、呼吸器をケアする季節。蓮根をとりいれて、食欲の秋を満喫してくださいね。


 


中島ふみえ

  

美味しく、楽しく、美しい「ほんもの」の食を。
自然栽培のお野菜や手作りの発酵調味料を使い、
季節や体調に合わせたお食事を心こめて作ります。
代官山「やまと薬膳からだリセット」料理人、からだを整えるお弁当、じぶん食料理教室、しこみごとワークショップなど。やまと薬膳上級生。
Instagram: fumie_nakajima

 

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