Schönen Tag! 〜ドイツ暮らしエトセトラ〜 Vol.10【こどもに寄り添う自然療法】
私の暮らすドイツ西部では、からっとした青天の日があったかと思えば秋のような冷たい風が吹く日もあり、ころころと変わりやすい天気が続いています。
天候の変化についていくのは大人でも大変なこと。普段は元気いっぱいの2歳になる娘も、体調を崩しがちです。そんなときにどう対処するのか。そこにはドイツならではの自然療法的アプローチが存在します。
まず筆頭に上がってくるのはハーブティーです。風邪をひいた、お腹が痛い、熱を出したなどなど。ドイツでは何かにつけてハーブティーを飲みなさいと言われます。
スーパーやドラッグストアでのハーブティーの充実度はなかなかのもの。
撮影:神木桃子
これは胃腸(Magen-Darm)のハーブティーで、お腹の調子を整える効能があるカモミールにフェンネル、アニス、キャラウェイがブレンドされています。この他に免疫強化、咳止め、安眠のハーブティーがラインナップとしてあります。
撮影:神木桃子
小児科にかかるときも自然療法を取り入れた治療を選択することができます。
前回のコラムで自然療法を専門とするハイルプラクティカ―という職業を紹介しましたが、ドイツでは「自然療法(Naturheilkunde)」や「ホメオパシー(Homöopathie)」を専門とする医師も数多く存在します。日本では民間療法の枠から出ることはありませんが、ドイツでは医師が提供する治療のひとつとして認められている分野なのです。
娘のかかりつけの小児科もそんなひとつ。
発熱や風邪のときに処方してもらったのは「WELEDA(ヴェレダ)」マークの薬。日本ではオーガニックコスメブランドとして知られているヴェレダですが、実は医薬品メーカーでもあるのです。
上は座薬、下は丸い粒状のタブレットで、どちらも植物成分を配合したホメオパシーの薬です。タブレットの方は私もちょっと風邪気味かなと思うときにお世話になっています。
もちろん西洋医でもあるので、必要に応じて一般的な西洋医学の治療も行います。娘は大きな病気になったことがないので事例があるわけではないですが、膀胱炎に近い症状になったときは抗生物質を服用するよう言われました。
子どもが病気になったとき、その子自身が持つ治す力を信じて見守っていきたいもの。でも私は医療の専門家ではないので「こんなときはどうしたらいいの?」と不安になることもあります。そんなときに西洋医学と自然療法の知識を組み合わせ、統合的に診てくれる医師の存在はとてもありがたく感じています。
このように生活の中に当たり前のように自然療法があるドイツ。知らないこともまだまだ沢山ありそうです。今後も皆さんとシェアしたい素敵な発見や驚きがあったら、こちらのサイトでご紹介したいと思います。
まずは体調など崩されないようどうぞお気をつけて。健やかで楽しい夏をお過ごしください。それではまた。
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神木桃子(こうぎももこ) |
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